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読書メモ『タルチュフ(もしくはペテン師)』

モリエール 『タルチュフ (もしくはペテン師)』 岩波文庫

[勝手なあらすじ]
 タルチュフはキリスト教の“偽”信者。敬虔な信者を騙って他の信者から金銭をだまし取るロクでもない男だが、口だけは上手くなかなか尻尾を出さない。

 素直で単純なオルゴンは見事に騙され、タルチュフを素晴らしい人間だと勘違いしてしまう。タルチュフに金銭的な援助をするだけでは飽き足らず、自分の財産と娘まであげようとする。タルチュフの本性を見抜いている家族たちからすれば「とんでもない話だ!」

 家族と使用人は幾度もオルゴンに「あいつはペテン師だ」と説得して来たが、徒労に終わっていた。それどころか、説得すればするほど逆効果になってしまう。おまけにオルゴンはなるべく早く娘をタルチュフに嫁がせたいらしい。冗談じゃない!
 こうなったら最後の手段、オルゴンとタルチュフの前で一芝居打つしかないだろう……。
[勝手なあらすじ終わり]


 面白かったー!

 タルチュフ、口が上手すぎる。そして図太い。普通なら「これはもう白状するしかないでしょう」というペテン師たる事実を暴かれても、のうのうと煙にまいてしまう。それに騙されるオルゴン。言い訳出来ないような窮地に立たされていた筈のタルチュフなのに、いつの間にかますます尊敬されている。この綺麗な流れに笑った。

 この話には良い味を出している登場人物が複数いるけども、一番は娘の使用人のドリーヌだと思う。「本当に使用人か?」と言いたくなるくらい毒舌で、目上の人間に対しても容赦しない。
 例えば、オルゴンが娘に「今の婚約者とは別れてタルチュフと結婚しなさい」と言ったときのドリーヌの台詞はこうだ。
「おやおや! 顔のまんなかに大きなひげを生やした分別くさそうなかたが、きっと気でも狂ったんでしょうね」
 陰口ではない。オルゴンの目の前で言ったのだ。これに限らずドリーヌとオルゴンの会話は面白い。

 オルゴンの妻・エルミールも良かった。タルチュフとオルゴンの前で一芝居打っているときの彼女がする、ある仕草が笑える。策士だけども純情で、とっても可愛い。

 ワガママを言えば一ヶ所だけ不満があるものの、全体的に面白かったし、値段も手頃。読後感も良かった。

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