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読書メモ『眠れぬ夜に読む本』

 遠藤周作『眠れぬ夜に読む本』 光文社文庫

 「ぐうたら」シリーズとは違って、おちゃらけた所のない真面目なエッセイ。内容は著者の興味のある事柄が並んでいるといった印象。

 文章の合間から当時の著者の年齢を感じてしまって、しんみりしながら読みました。
 歴史好きの人にとっては共感できる本になるのでしょうか?
 興味の範囲が狭い私にとっては正直退屈な箇所もありましたが、遠藤周作という人物の厚みを感じさせるものでもありました。作家仲間の話はここでも笑えます。

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読書メモ『守銭奴』

 モリエール『守銭奴』 岩波文庫

〔勝手なあらすじ〕
 クレアントの父、アルパゴンは有名な吝嗇家。彼が常々心配しているのは、自分の隠し持っている財産を誰かに奪われるのではないかということ。
 ある日、アルパゴンは自分の子供のように若い、しかしお金のない女性――マリアンヌに恋をした。相手からの持参金は上手くせしめたいが、自分の財産は一銭だって遣いたくない。そこでいかにお金をかけずに彼女を娶るかと画策し始めるが、運の悪いことにマリアンヌはクレアントの想い人だった。
 何とかアルパゴンからお金をせしめてマリアンヌと結婚したいクレアントと、アルパゴンの勧める縁談を避けて他の男と結婚したいクレアントの妹やその恋人。他の人間も巻き込んで、それぞれがそれぞれの思惑のために駆け引きを始めるのだった。

 単純なおかしさなら『いやいやながら医者にされ』、人間の持つ愚かな部分を笑いに昇華している点では『人間嫌い(ル・ミザントロープ)』の方が上だと私は思いました。上記二作品の良さをどちらも持ち合わせているとも言えますが。
 それでもページを繰ったら最後、一気に読まされてしまいます。
 テンポの良さや噛み合わない会話はさすが。
 モリエールの喜劇は読みやすく、面白く、それでいて人間の根っこも上手く描き出していて大好きです。

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読書メモ『壁抜け男』

 本当は十一月に読み終わっていたんですが
 前回同様好き勝手な感想です。


 マルセル・エイメ『壁抜け男』 早川書房
〔収録作品:“壁抜け男” “カード” “よい絵” “パリ横断” “サビーヌたち” “パリのぶどう酒” “七里の靴”〕

 表題作は突然壁を通り抜けることが出来るようになった男の話。
 この主人公、最初は地味で堅実な性格だったので、能力を隠して普通に暮らしていたんですが、やがてどんどん大胆になっていきます。ここからが面白くて。

 誰一人傷つけずに銀行からお金を失敬しては、世間の人気を独り占めにしてみたり。
 会社の人間にそのことを自慢しても信じてもらえなかったためにワザと警察に逮捕されてみたり。
 犯行時はおろか、捕まる時でさえ彼は礼儀正しい。おまけに次の日には悠々と独房から姿を消してしまう。警察は地団太を踏んでばかり。主人公と警察の会話がおかしくって好きです。

 ページをめくる度に囚われる、奇妙な感覚。それは他の収録作品にも言えることで、作品の殆どの設定が非日常的です。
 例えば“カード”は、生存を許可されるカードが政府から配布されていて、芸術家や老人などは一月ごとにある期間「存在が消滅してしまう」という設定の上で話が展開されますし、“サビーヌたち”は自らの存在を増やせる女性が主人公ですし。
 「どうやって可能にしているのか」などの野暮な説明が一切ないのも良いところ。

 個人的おすすめは、表題作の他に“カード”と 、ノスタルジックな“七里の靴”。
 あとついでに作者自体異なるんですが、「壁繋がり」でアポリネールの『オノレ・シュブラックの失踪』――カメレオンのように擬態出来る間男と、彼の命を狙って追いかけてくる夫の短編。『壁抜け男』と聞くとこの話も思い出す――も面白いです。

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読書メモ『ポオ収集家』

 本屋でポオ関連の棚を眺めていて見つけた、ロバート・ブロックの『ポオ収集家』。
 二編残してそのままにしていたのをようやく読みました。(ハードカバーはあんまり持ち歩けないんで読むのが遅くなりがちです……)

 帯に「大人のグリム童話」とある通り、ブラックテイストの短編集です。全部で十五編。ホラーが一番多いけど、SFやファンタジー要素の入った話もありました。そんなに怖いものはありません。あくまで軽く。

 感想を一言で言うなら、良くも悪くもアッサリしている内容でした。寝る前に一編ずつ楽しむというのが向いている本です。

 現代の感覚では結末が読めるものも多いんですが、予測できるからといって話が色あせることはありません。ただ表題作は正直期待はずれ。ポオを蘇らせるという話なんですが、オチを考えると彼でなくても良かったのでは。
 逆にポオの未完の小説を完成させた、妄想と現実が入り混じる“灯台”は秀逸でした。

 一度だけ時間を止められる男の一生を描いた“地獄行き列車”が一番好きです。SFでもありファンタジーでもあるような話ですが、面倒な世界設定はないのでとても楽しめました。

 同じ作家の他の作品も読んでみたくなります。


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 2008年から小型水槽と共に暮らしています。
 好きな水草はアナカリスとマツモ。
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